- ヤフオクとメルカリを使い分けるなら「出品禁止物」「相場」「キャンペーン・クーポンの有無」「商品アイテム」を確認することが重要
- ヤフオクはオークション形式なので思わぬ高値で売れることもある
- メルカリは販売者が自由に価格を決められるうえ初心者でも始めやすい。
- ヤフオクでは二重出品が禁止されている
この記事では、ヤフオクとメルカリの違いを紹介します。ユーザー層や取扱アイテムなどの基本的な違いはもちろん、それぞれの魅力も解説します。
実は円安の影響もあり、ヤフオクとメルカリは近年好調で、特にフィギュアやトレカが爆売れしています。
ただ、ヤフオクとメルカリは共通点が多く、「どちらが自分に合っているのかわからない」という方も多いです。
両者を使い分けるポイントを紹介するので、ぜひ最後まで読んでください。
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ヤフオクとメルカリの違い
ヤフオクとメルカリには、以下のような違いがあります。
ヤフオク | メルカリ | |
---|---|---|
サービス内容 | オークションサイト | フリマアプリ |
利用者数 | 5,452万人(Yahoo! JAPAN全体の月間アクティブユーザー数) | 月間2,200万人以上 |
市場規模 | 取扱高実績10,011億円(2023年度通期取扱高実績) | 年間流通総額8,816億円(2022年6月期) |
※調査日:2025年2月17日
基本的には、ヤフオクは買う側、メルカリは売る側が価格を決める仕組みです。しかし、ヤフオクがフリマモードを導入したことにより、メルカリとの違いは少なくなりました。
ここでは、ヤフオクとメルカリの違いのなかでも、ユーザー層・取扱アイテム・手数料・開示される個人情報について紹介します。
- 利用者層
- 取扱アイテム
- 手数料
- 開示される個人情報
- 代金の授受
- 出品の手軽さ
- スピード
利用者層
ヤフオクとメルカリのユーザー層は、以下のとおり大きく異なります。
ユーザー層の特徴 | ヤフオク | メルカリ |
---|---|---|
年齢層 | 40~60代が多い | 20~40代が多い |
性別 | 男性が多い | 女性が多い |
ヤフオクは中高年層の男性に、メルカリはスマートフォンの使用に慣れた若年層の女性に支持されていることが特徴です。
ユーザー層が異なる点は、出品されているアイテムや売れやすい商品の違いにつながっています。
取扱アイテム

ヤフオクとメルカリでは、それぞれ以下のようなアイテムが主に取り扱われています。
ヤフオク |
|
メルカリ |
|
ヤフオクはコレクター向けの趣味用品が多い一方で、メルカリは日常的なアイテムが中心です。
手数料
ヤフオクとメルカリの手数料には、以下の違いがあります。
ヤフオク | メルカリ | |
---|---|---|
出品したとき | 基本無料 (特定カテゴリは3,080円) | 無料 |
落札・購入されたとき | 落札価格の10% | 商品代金の10% |
出品したものが売れた場合にかかる手数料は、ヤフオクもメルカリも商品代金の10%です。メルカリは出品が無料でできる一方で、ヤフオクは車をはじめとする特定カテゴリの出品時に手数料がかかります。
開示される個人情報
ヤフオクとメルカリにおける、取引のなかで開示される個人情報の違いは、以下の通りです。
ヤフオク | メルカリ | |
---|---|---|
出品者情報 |
|
|
落札・購入者情報 |
|
|
匿名の配送方法 |
|
|
代金の授受
メルカリは落札者が商品を購入したら、その時点で料金を前払いします。販売者にはまだ支払われません。
商品が購入され次第、販売者は商品を発送します。相手のもとに商品が届いて評価を受けたら、前払いされていた金額が自動的に支払われます。
ヤフオクの代金の授受も大筋は同じです。
しかし、メルカリは「PayPayが使えない」というデメリットがあります。
出品の手軽さ
出品はメルカリのほうが手軽です。
初心者でも手続きを進めやすいので、面倒な登録などをしたくない人はメルカリから出品しましょう。
ヤフオクも慣れれば簡単です。
しかし、メルカリと比べて出品の手続きが複雑で、その前にも以下5つの情報を入力しなくてはなりません。
- Yahoo!JAPAN IDの登録
- 出品者情報の登録
- Yahoo!ウォレットの登録
- 通知の設定
- ガイドラインの確認
スピード
メルカリのほうが支払いまでのスピードは早いです。
ヤフオクはオークションのため、支払いどころか購入にも時間がかかります。そのうえ、自分が必ず購入できるとも限りません。
メルカリなら即日購入できるうえ、当日商品を発送すれば2〜3日後には商品が相手の自宅に届きます。そこから「振込申請」すればさらに2〜3日後には口座に入金されます。
メルカリの魅力
ヤフオクとの違いをふまえたメルカリの魅力は、以下の通りです。
- 出品者が販売価格を自由に決められる
- アプリの操作方法がシンプルで手軽に利用できる
- 日常アイテムの取扱が豊富
- 販売商品のジャンルが幅広い
パソコンよりもスマートフォンが使いやすい方や、ファッションアイテム・化粧品などの女性向け商品を売りたい方には、ヤフオクではなくメルカリの利用が適しています。
出品者が販売価格を自由に決められる
メルカリ最大の魅力は、自分で販売する金額を決められるところです。
出品後も自由に販売額を変えられます。試しに売っても「なかなか見られないな」となった場合は、すぐに金額を変えてみましょう。
他の競合商品の値段をチェックし、その前後の価格に設定すれば一気に売れやすくなります。
アプリの操作方法がシンプルで手軽に利用できる
メルカリが圧倒的な人気を得ている理由の1つが、アプリの操作方法がシンプルで手軽に利用できるからです。
スマホに慣れていない高齢者やフリマアプリ初心者でも、すぐ出品できるシステムになっています。
難しい手続きや登録などもないので、すぐに出品や購入できるので安心してください。
日常アイテムの取扱が豊富
メルカリは一般家庭の主婦や学生がたくさん出品しているため、日常アイテムの取り扱いが豊富です。
家具やゲーム、ガジェットやおもちゃなどが格安で買えます。場合によっては、未使用品が半額以下で買えるため非常にお得です。
販売商品のジャンルが幅広い
販売商品は日常アイテムだけでなく、さまざまな幅広いジャンルの商品が売られています。
法律に反していなければなんでも出品でき「これを売っているのは自分しかいない」ということはほぼありません。
とはいえ、なかには出品者のオリジナル商品も売られており、特定ジャンルの知識をまとめたノートを売っている人もいます。
ヤフオクの魅力
メルカリとの違いをふまえたヤフオクならではの魅力は、以下の通りです。
- オークション形式
- 仕事・趣味用品の取扱が豊富
- マニアックなアイテムが見つかる可能性がある
オークション形式
ヤフオクはオークション形式で、より高い金額を提示した人が落札できるシステムです。そのため、軽い気持ちで出したアイテムが、思わぬ高値で売れることもあります。
ハイブランド品ならより高い金額で落札される可能性があります。
仕事・趣味用品の取扱が豊富
ヤフオクは仕事・趣味用品の取り扱いが豊富です。
日常生活で使えるさまざまなアイテムがたくさん出品されているため、気になる方はチェックしてみてください。
マニアックなアイテムが見つかる可能性がある
ヤフオクには全国からあらゆるアイテムが存在します。そのため、一般には見られないマニアックなアイテムも出品されています。
希少性の高いアイテムを集めるのが好きな方にも、ヤフオクはおすすめといえるでしょう。
ヤフオクとメルカリ、どちらが高く売れるかの判断基準
「何を基準にしてヤフオクとメルカリを使い分ければいいのかわからない」という疑問を持っている方もいるかもしれません。
ここでは、ヤフオクとメルカリを使い分けるポイントを紹介します。
- 出品禁止物をチェックする
- 相場がわかるかで決める
- キャンペーン・クーポンの有無で決める
- 商品アイテムで決める
出品禁止物をチェックする
ヤフオクとメルカリの出品禁止物は、まったく同じではなく違いが見られます。
たとえば、メルカリでは生き物の販売はすべて禁止です。しかし、ヤフオクでは「ほにゅう類」「はちゅう類」「鳥類」「野生捕獲した両生類の生体および有精卵」以外は、基本的に出品できます。
ヤフオク | 偽ブランド品や無断複製したCDやDVDなど権利を侵害する商品 転売する目的で入手したと当社が判断するチケット たばこ 医薬品 |
メルカリ | 電子チケットや電子クーポン、QRコードなどの電子データ ダウンロードコンテンツやデジタルコンテンツなどの電子データ 新型コロナウイルスの影響に伴い、取引が禁止されている商品 偽ブランド品、正規品と確証のないもの 知的財産権を侵害するもの |
「これは出品してもいいのかな」と疑問を感じたら、ヤフオクとメルカリのガイドラインを確認してみましょう。
出典:禁止行為や出品禁止物(ガイドライン違反),禁止されている出品物
相場がわかるかで決める

メルカリで商品を売る場合は、販売価格を自分で決める必要があります。しかし、同じような商品が過去に出品されていないと、値段をいくらにしたらいいか悩みますよね。
相場がわからない商品はヤフオクの利用をおすすめします。
ヤフオクは安い値段からスタートし、商品を買いたい人が徐々に値段を上げていく仕組みなので、売り手が値段を決める必要はありません。値付けで悩みたくない人に適しています。
ヤフオク | 徐々に値段が上がるオークション形式なので低価格で買えることもある |
メルカリ | 販売者が金額を決めるため相場より高い価格で売られることもある |
キャンペーン・クーポンの有無で決める
ヤフオクとメルカリでは、それぞれ以下のようなお得なキャンペーンやクーポンが出ていることがあります。
ヤフオク | 毎月11日と22日に「ゾロ目の日」としてお得なクーポンが発行される |
メルカリ | 期間限定で販売手数料が還元される |
キャンペーンやクーポンの有無や内容は時期により異なりますが、活用することでお得に売買できるでしょう。利用するタイミングで、ヤフオクとメルカリそれぞれのキャンペーンやクーポンを確認してみてください。
商品アイテムで決める
自分の持っているアイテムが高く売れるかどうかは、商品によっても変わります。
例えば、ルイ・ヴィトンなどの高額商品はヤフオクのほうが高く売れやすいでしょう。希少性が高いため、購入に対する熱が高い人が集まるのが理由です。
結果、オークションが盛り上がって価格が跳ね上がります。
逆に、日用品といった実用性のあるアイテムはメルカリで売るのがベストでしょう。
ヤフオクとメルカリの違いに関するQ&A
匿名配送や送料負担、同時出品できるのかなど、ヤフオクやメルカリの利用について不安な点がある方もいるのではないでしょうか。
ここでは、ヤフオクとメルカリの違いに関するよくある疑問について、Q&A形式でまとめたので紹介します。
- 匿名配送に違いはある?
- 送料負担に違いはある?
- ヤフオクとメルカリへ両方出品はできる?
匿名配送に違いはある?
ヤフオク・メルカリともに匿名配送が利用できますが、以下の例をはじめとした料金の差があります。
配送方法 | ヤフオク | メルカリ(らくらくメルカリ便) |
---|---|---|
ネコポス |
| 210円 |
宅急便 | 140サイズ1,400円 | 140サイズ1,450円 |
大きな違いは、メルカリは「梱包・発送たのメル便」でも匿名配送が利用できる点です。自分で動かせない大きな家具などを匿名で送りたい方は、メルカリの利用が適しています。
保証に関してはヤフオクよりメルカリが優れているといえるでしょう。
送料負担に違いはある?
ヤフオクやメルカリでは、出品時に送料負担者を決めます。
メルカリの送料は出品者が負担する場合が多く、購入者負担にすると売れにくいです。
一方で、ヤフオクは昔から「送料は落札者負担」という常識があるため、落札者の送料負担への抵抗感はメルカリほどではありません。
送料を払いたくない方は、ヤフオクでの出品を検討してみてください。
発送方法を変更したいときは、下記記事を参考にしてみましょう。
ヤフオクとメルカリへ両方出品はできる?
ヤフオクとメルカリどちらを利用するか決められない場合、「両方に出品すればいいのでは?」と思ってしまいますよね。
メルカリのルールには、「他フリマサイトとの同時出品を禁止する」といった文言は記載されていません。しかし、ヤフオクでは出品者の禁止行為として、「同じ商品を他社のサービスで二重に出品すること」と定められています。
メルカリとヤフオクへの同時出品はできないと覚えておきましょう。
ヤフオクとメルカリの違いを理解して不用品を高値で売ろう
本記事では、ヤフオクとメルカリの違いや使い分けるポイントを紹介しました。それぞれ主なユーザー層や取扱が多いアイテムなどに違いがあるので、出品する商品によって使い分けることがおすすめです。
ヤフオクとメルカリをどちらも使用してみて使いやすいほうを選んでも良いでしょう。売りたいものを出品する前に本記事を読み返し、スムーズに取引を行ってくださいね。