エアコンは専用コンセントが必要?タンデム型とエルバー型の違いや交換費用の相場も調査

家電
この記事で解決できるお悩み
  • エアコン専用コンセントの形状が知りたい
  • コンセントの工事費用がわからない
  • 専用コンセントなしで使う方法を知りたい

本記事では、エアコン専用のコンセントの形状や種類を紹介します。

どんなコンセントでも使えるわけではなく、専用コンセプトが必要なエアコン。コンセントの位置によって、設置する場所も限定されます。

エアコンを安全に使用するために、専用のコンセントがどんなものなのか、種類や形を把握しておきましょう。

また、エアコンを設置する際の注意点やコンセントに関するよくある質問も紹介するので、気になる人はぜひ最後までお読みください。

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エアコンには専用コンセントが必要

一般的なコンセントは、分電盤(ブレーカー)から引いているひとつの配線を、ほかのコンセントと共有しています。

ところがエアコンに使うコンセントは、ひとつの配線を独占し、エアコンだけに電気が供給される仕組み。これは、電化製品のなかでもエアコンの消費する電力量が多く、普通のコンセントでは賄いきれないためです。

普通コンセントでは、電力不足でブレーカーが落ちたり、火災を招いたりする恐れがあるので、必ず専用コンセントに設置しなければなりません。

エアコン専用コンセントの形状は4種類

エアコン専用コンセントは、「パラレル型」「アイエル型」「タンデム型」「エルバー型」の4つの形状があります。

各コンセントの違いは、電流・電圧の大きさ。特に電圧違いのエアコンを接続すると、故障や火災などの事故につながり非常に危険です。こうしたトラブルを防ぐために、相違する電源プラグを挿せないよう形状が異なっています。

パラレル型:100V 15A

冷やす、もしくは暖める部屋の範囲が広いほど、エアコンは大きなパワーが必要です。そのパワーを出すうえで、コンセントの電流・電圧の大きさが関わります。

パラレル型は、平行型とも呼ばれており、一般的なコンセントと同じように2つの縦長の穴が平行に並んだ形状です。ほかの専用コンセントと比べて電流・電圧ともに弱く、適応畳数が6~8畳のエアコンに適しています。

アイエル型:100V 20A

アイエル型は、パラレル型と同じ100Vの電圧で、流れる電気の量が5A大きい専用コンセントです。供給される電気量が大きいぶん、パラレル型よりも適応畳数の広いエアコンに適しており、10~12畳ほどが目安。

2つ並ぶ穴の片方がL字のように曲がり、向きは反対ではあるものの、名称どおり「IL(アイエル)」の形状をしていることが特徴です。なかにはL字ではなく、T字を傾けた形状のものもあります。

タンデム型:200V 15A

一般家庭の普通コンセントは100Vがほとんどですが、タンデム型の専用コンセントでは、200Vの電圧がかかります。大きなパワーを必要とするエアコンに使用され、14畳以上のリビングなどに取り付けられていることが多いです。

200Vの専用コンセントは、3つの穴が空いており、人の顔のように見える形状をしています。

エルバー型:200V 20A

エルバー型は、エアコン専用コンセントのなかでも電流・電圧ともに大きく、200Vの電圧で20Aまで対応。目安として、16畳以上の広い部屋で使うエアコンに適したコンセントです。

タンデム型と同じく3つ穴タイプで、人の顔に例えた場合、目にあたる部分が一方のみ直角に曲がっています。簡単にいうと、3つの穴がすべてバラバラの形状をしているものがエルバー型です。

エアコン専用コンセントの工事費用

万が一、設置したいエアコンの電源プラグと専用コンセントの形状が合わない、もしくはそもそも専用コンセントがない場合は、コンセント工事が必要です。

ここでは状況別に、どんな工事を行うのか、費用はどれくらいかかるのかについて解説します。

専用コンセントの形状が合わない

エアコンの電源プラグと専用コンセントの形状が合わないということは、エアコンに必要な電流や電力が異なるということです。電圧が同じであれば、コンセントの交換工事を行います。費用相場は、およそ1,500~3,000円ほどです。

一方、電圧が違うときには、100Vから200V・200Vから100Vどちらの場合も、電圧の切り替え工事が必要。費用はコンセント交換よりも少し高くなることが多く、2,000~6,000円ほどが相場です。

200Vに変更する際の留意事項

配線方式が単相2線式、つまり分電盤に2本の線しか接続されていない場合、100Vから200Vに切り替えることができません。

200V用のエアコンを設置するには、単相3線式に変える必要があり、屋外からの引き込みや分電盤の交換といった大掛かりな工事を行います。

工事費用は、分電盤の種類や配線距離などによって大きく変わるものの、おおむね8万円前後はかかると考えておいたほうがいいでしょう。

近年は単相3線式が主流ですが、不安な場合は分電盤の配線本数を確認してみてください。

専用コンセント自体がない

エアコンの専用コンセント自体がない住宅では、新しくコンセントを取り付けます。既存の分電盤に空きがある場合、エアコン専用の電源線を引いて新たなブレーカーを増設。

工事費用の相場は、およそ15,000円前後ですが、引く電源線の長さによって異なり、分電盤から取り付け位置まで距離があるほど、高くなる傾向があります。

また、配線経路が複雑だったり、取り付ける壁に加工が必要だったりすると、プラスの料金が請求される可能性があることに留意してください。

分電盤に空きがない場合

既存の分電盤に空きがなく、ブレーカーの電源を確保できない場合は、分電盤そのものを増設しなければなりません。基本的には既存の分電盤の隣に新規の分電盤を取り付けて、エアコン専用回路のブレーカーを増やします。

分電盤を取り付けるスペースすらないときは、既存のものを交換する工事が必要です。こうした分電盤の増設・交換工事は、状況によって費用が大きく変わるので、業者とよく打ち合わせて見積もりを出してもらってください。

エアコンを設置する際の注意点

エアコン

エアコンを設置するうえで注意すべきことは、専用コンセントを使用することだけではありません。使い方によっては、危険な事故を誘発することもあるでしょう。

ここでは、エアコンの設置・使用時における注意点をいくつか解説します。

延長コードやタップを使用しない

製品ごとに長さは違うものの、エアコンの電源コードは基本的に短く、設置する位置によっては専用コンセントまで届かないこともあるでしょう。

この場合、延長コードを使おうと考える人もいるかもしれませんが、漏電や接触不良などの原因になるため避けてください。また、コンセントの電力量が多いからといって、電源タップやたこ足配線で差し込み口を増やすことも厳禁です。

契約アンペア数を確認する

契約アンペア数が20Aの家庭で、エアコンに15A必要とする例では、ほかに5Aしか使えません。5A=500W(100Vの場合:100W=1A)なので、これを超える消費電力の家電を同時に使うと、容量不足でブレーカーが落ちてしまいます

エアコンは常にフルパワーで稼働するわけではありませんが、特に始動時に大きく電力を消費するため注意しましょう。できれば30A以上での契約を推奨します。

賃貸の電気工事は管理者に確認をとる

持ち家ではなく、賃貸住宅でエアコンを設置するときは、必ずオーナーや管理会社に確認をとりましょう。

エアコンの工事では、取り付けのために壁に穴をあけたり、コンセントや分電盤を増設したりなど、少なからず物件に傷をつけます。もし許可なく行うと、のちのちトラブルになりかねません

原状回復を求められた場合、その工事費用も負担することになるので、設置の際はよく検討しましょう。

電気工事は自分で行わない

DIYに慣れている人のなかには、コンセント交換や電圧の切り替えだけなら、自分でもできそうだと感じる人もいるかもしれません。

しかし、これらの電気工事を行えるのは、電気工事士という資格を持った人のみです。知識のない素人が行うと、感電や漏電を起こすリスクがあります。

なるべく費用を抑えたいところですが、安全のために必ず専門業者に依頼しましょう。

専用コンセントの設置工事は複数店舗に見積依頼する

専用のコンセントの設置工事の種類と、おおよその相場金額は次のとおりです。

  • コンセントの形状を交換する工事:2,000〜3,000円ほど
  • 電圧を変換する工事:1,000〜6,000円ほど
  • 専用の回路を設置する工事:10,000〜17,000円ほど

専用のコンセントの設置や増設のめの工事は、各家庭によって方法や費用が異なります。1社にだけ見積もりを依頼すると相場よりも高くなる可能性があるので、複数店舗に見積依頼しましょう。

コンセントを指した直後はエアコンを使用しない

コンセントを差し込んだ直後に電源を入れると壊れる可能性があるので、やめましょう。

コンセントを差してからすぐ電源を入れると、コンプレッサーの稼働に必要な潤滑油の温度と粘度が不十分で、エアコンに負担がかかるからです。

負担をかけずに安全に使用するためには、コンセントを差してから30秒以上待ち、電源を入れてください。

エアコンのコンセントに関するよくある質問

ここからは、エアコンのコンセントにまつわるよくある質問について紹介します。

電圧やコンセントの抜き差し、延長コードの使用などの、エアコンの安全な使い方や選び方にも関わる質問に答えるので、気になる人はぜひ参考にしてください。

100Vと200Vのエアコンはどちらが得?

14畳用のエアコンは100Vの電圧、200Vの電圧に対応する2種類のモデルがあるので、自宅のコンセントに合わせて選んでください。

ただし、14畳用のモデルは100V対応のエアコンよりも200V対応のものが多いです。

設定温度まで素早く近づけられるのは、パワフルな200Vのモデル。基本的には消費電力に差はないといわれますが、電気代が控えめな傾向があるようです。

エアコンを使用しない時期はコンセントを抜いても良い?

長期にわたって使用する予定がない場合、抜いてしまっても特に問題ありません。

ただし、再度使用する際、コンセントを差してすぐにエアコンを稼働すると故障する可能性があるので気をつけましょう。

コンセントを抜くときは、まずリモコンの電源ををオフにしてから30秒以上待ちます。そのあとで、プラグの根元を持って抜いてください。

どうしても延長コードを使用したいときは?

エアコン専用のコンセントと設置したい場所が離れているなどの事情があって、どうしても延長コードを使いたい人もいるでしょう。

そんなときは、普通の延長コードではなく、エアコン専用の商品を使用しましょう。

消費電力が高いエアコンは、専用商品を使用しないと発火する恐れがあるため、かならず専用商品を使ってくださいね。

エアコン設置時はコンセントの形状をよく確認しよう

エアコン専用コンセントは、普段から気にして見るものではないので、形状に種類があることを知らない人も少なくないでしょう。

ただし、せっかく新しくエアコンを購入しても、形状が合わなければ設置できません。工事するか、エアコンを買い直すしか対処法はなく、どちらの場合も費用がかかります。

無駄な出費を避けるためにも、事前にコンセントの有無や形状をチェックして、それぞれに適したエアコンを購入するようにしましょう。

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